磯平パーク






2010年12月29日(水)撮影 大和村戸円

日本のサトウキビ発祥の地であることを記念して整備された公園です。海沿い
の傾斜地にあり,園内にはソテツが群生しています。なんとなく,行くか迷いそ
うな場所にありますが,,,磯まで降りる階段があり,澄んだ海とサンゴ礁が美
しいです。

慶長10年(1605年)大和浜出身の直川智翁は,琉球に渡る途中に台風に
あい,中国の福建省に流されました。そこで翁は,1年半の滞在時間に大陸の
農業を見聞し,初めて黒糖の製法を見ました。
当時,中国では,製糖技術を外国人に教えることは禁止されていましたが,サ
トウキビの栽培技術と黒糖の製法をひそかに学び,帰国の際には、衣類箱の
底を二重にして,命がけでキビ苗3本を隠して持ち帰り,戸円の磯平に植栽し
ました。
キビの生育は順調で次々と増産し,3年後の慶長15年には日本で初めての黒
糖製造に成功しました。その後,翁は,サトウキビ栽培を郡島内に奨励し,技術
改良に専念しました。又,子孫には、家業としての伝授を命じ,製糖技術の向上
と,栽培の拡大を勧めました。
幾多の時代を経て,現在ではサトウキビは奄美の基幹作物となっています。翁
の偉業を讃えるために,明治15年には、思勝の尾神山の麓に開饒神社が建
てられました。」


園内にある説明文です。直川智翁さんがいなかったら,自分たちが楽しみにして
いる黒糖焼酎とかもなかったかもしれませんね…