塩(マシュ)作り

① 海水を汲む

きれいな海水を汲んできます。奄美大島といえども港や波打ち際は少し汚い…です。

特に港は油も浮いていることも…

大熊港沖5kmの所で海水を汲んできました。透き通ってきれいな海水です。
② 海水を鍋へ

5リットルペットボトルの口をハンカチで覆い,輪ゴムでとめてフィルター状にしておき海水を注ぎ込みます。

ここで失敗したことは,ペットボトルでは空気が入ってこないため,なかなか海水が出てきませんでした…

ポリタンクとかの方がいいと思います。
③ 強火で煮詰める

海水を鍋に移すと,強火でガンガン煮詰めていきます。

時間にして1時間以上でしょうか…だいたい10分の2くらいの量になるまで煮詰めます。

すると,,,だんだん海水が白っぽくなってきます。
④ さらに煮詰める

さらに強火でガンガン煮詰めていきます。ここは木のしゃもじなどでかき混ぜながら煮詰めると,いい感じに仕上がります。

最初の量から,10分の1くらいになったら火を止めます。

鍋の中は真っ白です。
⑤ 析出する

この真っ白なのは硫酸カルシウムです。これは
石膏の主成分でもあるようです。

水に溶けない成分なので,コーヒーフィルターでろ過して取り除きます。

鍋の横や底も白い結晶があるので,こそげ取ります。
⑥ 中火で煮詰める

ろ過して透明になった海水を中火で煮詰めていきます。

ここからの行程は早いので,油断大敵です!
⑦ マシュ登場

沸騰してきて水が減ってくると,周りに飛び散ります。

軍手をして混ぜましたが,軍手に飛んできた塩がすごく熱かったです…

焦げないように絶えずかき混ぜていくと,シャーベット状の塩が登場します。
⑧ 析出する

水分を含んでいるうちにコーヒーフィルターでろ過します。

ドロドロですので一人では少し厳しいかな?塩を取り出すことができます。
⑨ にがりの分離

こうして分離しましたが,,,

右側のフィルターに残った真っ白いものが塩です。

左側のろ過した溶液が「にがり」です。

今度,豆腐も作ってみようかな…
⑩ 乾燥させる

本当だったら天日干しとかがいいと思いますが,水分を飛ばすためにフライパンで炒めました。

すると,さらさらな塩に変身していきました。
⑪ 完成

ミネラル豊富な自然海塩の完成です。

海水の成分のうち,塩分は約3.4%です。そのうち塩化ナトリウムは77.9%ですので…

5リットルの海水から
理論上では125gの塩が取れるという計算になります。

今回124gできたので上手くいったみたいです。

2011年8月25日(木)撮影 我が家

娘の夏休みの自由研究を手伝いました。いろいろと悩んだ結果“マシュ”作りに挑戦してみました。

“楽天市場”等で調べたら奄美の天然塩…結構高い…

200gで650円~750円とか…

よく見たら一粒一粒が大きいです。

一つまみ舐めましたが…やっぱり違いますね。料理に使うのが楽しみです!